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瓦葺き職人蘆田孝公

瓦葺きの道へ

瓦葺き職人蘆田孝公

蘆田孝公(あしだたかひと)昭和49年(1974)年 丹波市青垣町生まれ、同町在住。瓦葺き職人。高校卒業後、瓦葺きの道へ。瓦施工会社に勤務の後、2005年に独立。蘆田瓦工業代表。

高校の卒業を控えたころ、学校の求人にあった最もお給料のよい仕事が、トラック運転手と瓦葺き職人でした。でも、10トントラックの運転に必要な免許を取るには時間が掛かる。それじゃあということで選んだのが瓦葺きの仕事でした。

その程度の動機だったので、やっぱりすぐに辞めることを考えるようになりました。働き初めてすぐに出来ることと言えば、単純作業だけです。そんなの面白いわけないですから。しかし、それはどの仕事をやっても同じだというのはわかっていたので、とにかく続けてみよう、と。
瓦葺き職人の多くは、1人の親方について修行しますが、私は職人の集まりのような会社に就職してこの道に入りました。ですので、現場ごと、先輩ごとに、それぞれのやり方があって、最初は戸惑うことの連続でした。

そうやって何とか続けていくうちに、いろいろ出来ることが増え、任される仕事も増えていきます。その頃からですね、瓦葺きという仕事が面白くなりはじめたのは。それでも、これを一生の仕事にしよう、と決心するのに3年掛かりました。

屋根の上という現場

屋根の上という現場
言うまでもなく、私たちの仕事場は屋根の上です。夏は暑く冬は寒く、常に厳しい環境です。ただ立っているのもむずかしい、というような状況でも、身体に無理を掛け過ぎないよう工夫して働きます。
雨や雪の降る日は、作業が出来ません。風が強くても作業はしますが、ごくたまに風の固まりがぶつかってくるような日があって、そんな日は作業が出来ません。

一番厳しい季節は夏か冬か、と聞かれれば、迷わず冬と答えますね。これは仕事仲間も口を揃えて言うことです。真夏の暑い日も相当ですが、それでも暑い暑いと言ってれば、何とかなるものです。しかし、真冬の、いてもたってもいられない寒さというのは本当に身体にこたえます。

シンプルな世界

シンプルな世界

ある工務店の協力店会で、安全講習や仕事以外のイベントなど行う際、それを取り仕切る役目をすることがあります。
職人というのは、口数が少ない人が多いので、気難しそうな印象を与えることが多いと思います。さらにその集まりとなると人間関係が難しいように思われるかもしれません。
でも、本当は結構単純です。職人気質の人間というのは、気の合わない人には近づかない、習性のようなものを持っているからです。

この人は合いそうにないと思えば、何も言わずに距離を取って離れてます。反対に、同じ現場で働いたり、食事したりして大丈夫ってことは、認め合っているということです。そういう点で、とてもシンプルな世界です。

屋根を扱う職人として

屋根を扱う職人として

屋根というのは不思議なものです。家を離れて眺めるとよく目につくものですが、近づけば誰も気に留めません。まして、屋根に上がって間近に見ようという人など稀でしょう。
私なんかは、綺麗に葺かれた和瓦の中央を、雨水が真っすぐに流れ下りてくるのを目にすると、正直ぐっと来てしまうのですが、それは屋根屋である私の目線であって、ほとんどの人は、雨漏りでもしない限り、屋根のことは気に掛けられません。

しかし、いずれ必ず、わかる目を持った人間が、屋根を見る日が来ます。その時に、施工した人がどういう仕事をしたかが、明らかになります。葺きかえや修繕をさせて頂くと本当によくわかります。
ですので、そこは職人として私は決して手を抜くわけにはいきません。そのとき考えられる、最も適した部材と工法を選んで、抜かりなくやらないと気が済みません。私がB型だからかもしれませんね。

また仕事をする上で、“フットワークが軽いこと”も私が心掛けていることです。家を建てたり、維持していくのには、たくさんの職人や技術者の手が必要です。誰か1人の力で成り立つということはありません。ましてや屋根に関わることは、急を要する場合もあります。
職人同士の良い連携なくして良い仕事はできません。お客さんのご要望に応える場合はもちろん、関係する工事業者さんとの関係においても、快く動く人間であることは、良い職人であるためにとても重要な要素だと私は考えています。

ウェブサイトを開設したことですし、ブログを覗いてもらったり、メールやツイッターでも、気軽に声を掛けて頂けたらな、と思っています。

  • 蘆田瓦工業
  • 〒669-3801
  • 兵庫県丹波市青垣町東芦田1029-1
  • Tel/Fax:0795-87-0583
  • welcome@ashidakawara.com

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